大切な縫製工場とのお別れ
振り返ると、約10年間で5つの工場にお世話になってきました。
使用していた生地がタイのものでしたので、どれもタイの工場です。
5つの工場の内、3か所はメインの工場の繋ぎでしたので、本当に長~くお世話になったのは2か所です。
一番お付き合いが長くて、現在販売中のドレスのほどんどを制作してくれたのはWさんの工場でした。
このWさん、ご夫婦で切り盛りされていて、顧客はほぼ欧州と日本。
ですので、日本人のお客さんのことをよくご存じで、こちらの要望にとても細かく答えてくださっていました
検品で引っかかった商品も、快く、すべて綺麗に仕立て直してくださっていました
販売する方としては当たり前のことですけれど
今思うと、沢山手間をお掛けしたなぁ・・・
申し訳ない気持ちと同時に感謝の気持ちが溢れてきます
特にそう思ったのは、一昨年前、文化服装学院で20年ぶりに学生になって、縫製に明け暮れた時でした。
縫い間違ったら修正!
↑当たり前ですが
ミシンの糸をほどき、また縫い直す・・・
酷い時は、同じ間違いを何度も繰り返すことも!!
クラスメイトがうまいこと言っていました。
「『丁寧に』間違うんだよな・・・」
本当にそう
丁寧に、丁寧に縫って・・・・ 「間違ってた!」
そしてミシン目が細かかったり、生地が繊細なものだったりすると、糸をほどくのが大変でさらに泣きが入る
・・・そんな経験を重ねるうちに、Wさんのありがたさがしみじみ分かったのでした。
そんなWさん、ある日、「もう引退しようかしら・・・」
そんなことを言い始めました。
よく聞くと、ドレスを縫っているドレスメーカーさん達がお年を召されていて、「もう引退したい」と。
Wさん自身も、お若く見えていましたけれど、「もう年だから」、と。
文化を卒業したら、Wさんにドレスを作ってもらうのを心から楽しみにしていた私は、思いとどまるようにお願いしました。
私だけではなく、他の顧客の皆さんもそうだったようです。
その後、しばらくして、「今の顧客の方限定で、続けるわ」と言ってくださって、とてもほっとしたのを覚えています。
でも結局その半年後、ある日Wさんからメールが来ました。
こちらから仕事のメールをしていないタイミングでしたので胸騒ぎがしました。
すぐにメールを見ると、「ごめんなさい、ドレスメーカー達とも話をしたのだけれど、やっぱり引退することにしました」と書いてありました。
Wさんには、個人的にも、大変お世話になっていました。
心が温かい、素敵な経営者でした。
メールを見たのは外出中でしたけれど、涙がとめどもなく溢れてきて止まらなくなってしまいました。
ドレス作りに真摯に向き合って、裁断から手作業で、1着づつ丁寧に、素敵なドレスを作り続けてくれたWさん。
そんなWさんの工場で制作されたドレスには、ジムトンプソンシルクならではの上品さと高級感が溢れています。
そのドレスも、現在、在庫がある限りの販売となりました。
しかも、40%オフのとてもお買い得な価格となっています。
結婚式、パーティー、謝恩会などのフォーマルなお祝いのお席で、その場にふさわしい、品のある服装が叶うドレス達です。
ぜひこの機会をご利用いただければ、と思っています。
今日のひとりごと・・・
今、新しくお願いしたいと思っている縫製工場は、Wさんの工場以上に素敵な縫製工場だと思っています!
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現在、クラシックダーナでは、ジムトンプソンのシルク生地でお作りしたフォーマルドレスを、数量限定でセール中です。
シルクならではの上品な装いを存分にお楽しみいただけるドレスとなっております。
結婚式やパーティー等にふさわしいドレスばかりです。
残念ながら、シルクのドレスは現在販売中のもののみになりますので、ぜひこのお得なセール期間をご利用ください。
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