ファッション業界には欠かせないリソース!:A century of fashion Dress patterns illustrations, 1898-1997

A Century of Fashion: Dress Pattern Illustrations, 1898-1997

この記事でご紹介するのは、1890年代から1990年代までの約100年間にアメリカで販売されていた、ドレスのパターンのパッケージに描かれたファッション画を集めた一冊です。

19世紀中ごろに家庭用のミシンが販売されるようになってからすぐに、紙のパターンが販売されるようになりました。

1863年には、グレーディングされたパターンも販売されるようになったようです。

当時のパターンは、プリントされたものではなく、ミシン目が付いていただけで、縫い方の指示も少なかったので、販売初期の頃のパターンで服作りをするには、ある程度の知識が必要だったようです。

初心者にも縫えるように、印刷されたパターンが販売されるようになったのは、最初にパターンが販売されてから50年以上も経ってからだそうです。

現在では、縫い方の指示も、詳しくなっているようですよ。

収録された350近くのファッション画には、当時流行した形、シルエットが描かれていますので、ファッションに影響を与えた当時の文化や、社会的、経済的な影響も見て取ることができます。

また、型にはまったようなイラストは、当時の流行と理想的な体型をとらえているのも面白いです。

著者はファッション・パターンのコレクター

著者のAlice I. Duff 氏は、14歳だった、1970年代にドレス・パターンの収集を始めました。

寄贈品や中古品を販売しているお店で、1つのパターンを5~10円ほどで購入していたそうです。

15歳のときに、収集した1940年代のパターンから母親にドレスを作ってもらったそうですが、彼女自身は現在まで、一度も収集したパターンからドレスを制作したことはないそうです。

ファッション画は、基本的に年代順に掲載されています。

収集したパターンには、販売日の掲載があるものが少なかった為に、正確に年代順に掲載するのが難しかったそうです。

なので、実際に販売日と掲載されている年代が微妙に一致しないものもあるとのことです。

1940年代のファッション画が一番多く掲載されています。

私が最も見たかったのは、1960年代のパターンのパッケージでしたが、1960年以降のものは少なかったのが少し残念でした。

著者は、当時の理想的な体型がよくわかるイラストに興味があったようで、時代の流れとともに、パッケージのイラストが写真に代わってしまい、写真のパッケージには「がっかりした」と記述していますので、収集されなかったせいかもしれません。

でも、1930年代、1940年代のファッション画は多く掲載されていますので、この年代のドレスのデザインに興味がある方には特におすすめの一冊です。

いずれにしましても、約100年の間のファッションのイラストは、歴史を感じながらお楽しみいただけると思います。

A Century of Fashion: Dress Pattern Illustrations, 1898-1997

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